Housukeは統計的な確率に従ってパチンコをしています。期待値主義といわれています。
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ところが、この期待値(確率)は、かなりのくせものです。1日や2日の遊技では確率通りにはなりません。一ヶ月間でも見事に勝ち負けがあばれてくれます。
では10年間パチンコをしたら収支はどうなるか。パチンコシミュレータ、“パチカル”を使って検証してみました。機種は“CR大海物語4MTB”です。“CRぱちんこ必殺仕事人V-S4”等、大当り確率 1/320前後の機種と横並びに同じです。
<条件>
機 種:CR大海物語4MTB
回転数/千円:21回(日当 16,000円、2.5円交換)
遊技時間/日:10時間
投 資限度額:3万円(1日につき)
投資限度時間:4時間(始めてから4時間過ぎて、もし持球が尽きたら現金投資を止めて帰る)
出勤日数/月:20日(10年で2400日)
上の条件で、10年間パチンコを打ち、年別の収支額を表にしたものです。
10年間の収支額の年平均は 385万円ですが、最高 548万円、最低は 243万円の 2倍以上の差があります。
次に月別に集計してみました。120ヶ月分を折れ線グラフにするのは厳しいので、月別の収支額が 5万円ずつ増加するようなヒストグラムにしました。
0~35万円を中心にして、正規分布に近い形になりました。両側端の件数が多いようにみえますが、一寸理由は判りません。多分あばれによるものだと思います。
正規分布にみえないこともありませんが、ブヨンとふたコブに広がっています。月ごとに一喜一憂していたら大変、というか病気になりそうです。
同じ形式で、日別に集計してみました。
分布の仕方には特徴がないようです。
勝率は 50%を切っているので、金額がマイナスの日当の件数が半分以上を占めています。投資額、時間に限度を設けたことが原因です。この限度を期待値が最大になるまで緩和して大きくすれば、勝率は60%近くまで改善され、収支も同じく増加します。
/限度を緩和しても、連敗額の大きさとその発生確率は変わりません。連敗する日数が少なくなり、1日当たりの負額が大きくなるだけです。
次に、月別日別にトピックを選んでみました。
<月別>
最高 勝ち額:113万円
最高 負け額: -23万円
<日別>
最高連勝日数:11日
最高 連勝額:69万円
最高連敗日数:12日
最高 連敗額:-28万円
最高 勝金額:26万円
最高大当り数:24回(*)
平均 勝率:48%
平均 日当額:16,000円
平均 時給額:2,200円(**)
これだけあばれてくれると、期待値主義を推進する者としては少々弱気になってきます。時給の出ている台と、出て無い台を 1ヶ月打って、その記録を比べてみても判別しないことが多いかも知れません。Housukeの実戦の遊技記録も、だいたいこんな感じで似ています。
期待値主義の反対は“オカルト”と呼ばれますが、その一例をネットから一寸パクって終わりにしたいと思います。いずれも信じて実行する価値はありません。
・海物語でリーチの度にディスプレイの向かって右から左へ手を払う
・リーチ中、鍵穴を触る
・この予告が頻繁に出るようなら好調台
・この機種は60の倍数回転で当たりやすい
・このリーチでハズれたらハマる
依存症やオカルトを駆逐しようとしましたが、なんだかあまり説得力のない記事になってしまいました。期待値主義は、正しい宗派だということで今日のところは...
次回はがんばります。
*“最高大当り数”が、”最高勝金額”に比べて少なくなっていますが、シミュレータに時短の概念がないので、時短引戻し(時短中の大当り)を出玉に換算しているためです。実際には5割増し程度になります。
**“平均時給額“は、期待値計算書を作るときは簡略化して日当額を遊技時間(10時間均一)で割って計算していました。負けて遊戯を中止し、次の台・店を探しているときも時給に入れていたわけです。今回は実際の遊技時間で日当額を割って厳密に計算しました。